新年1発目のカラオケで、
うちの鬼嫁エリカは確かにこういった。
「じゃあ、髭男のプレデターで。」
彼女はPretenderとPredatorを間違えていた。
思えばこの前も「アウストラロピテクス」をずっと
「アウストロピテクス」と言い続けていた。
世界史よりも日本史が好き。
洋画の俳優女優は全員同じ顔に見える。
そう、エリカはカタカナが苦手だった。
Official髭男dismの"Pretender"と言えば、
2019年に驚くほどの大ヒットを記録した大人気ソング。
この年末はレコード大賞や紅白などにも出演し、
誰しもが耳にしたことはあるはずだ。
幾度となくその歌のタイトルを見聞きし、
その歌を口ずさみ、改めて歌おうとしたタイミングで
鬼嫁は言った。
「じゃあ、髭男のプレデターで。」
その後、そもそもPretenderってどういう意味か知ってる?
と聞くと、「どういう意味???」と言っていたので
エリカは曲のタイトルには特にこだわらないスタイルだ。
仮にこの曲のタイトルがプレデター(Predator)だとすると、
曲の始まりである
「君とのラブストーリー それは予想通り」
というフレーズが崩壊する。
地球外生命体であるプレデターとの出会いから
その後の生死を争う結末まで、
間違いなく予想外だろう。
そもそも、もっと違う設定、もっと違う関係でも
ラブストーリーには至らなかった可能性が極めて高い。
もっと違う性格かつもっと違う価値観だとしても
ロマンスの結果に大差がないことは想像に難くない。
うちの鬼嫁ハンパねぇ