うちの鬼嫁ハンパねえ

鬼嫁とのステキな日常を綴るブログ。概ね、毎週日曜日の19時くらいに更新。

概ね、毎週日曜日の19時くらいに更新。

うちの鬼嫁の自己肯定感(家庭内)はハンパねぇ

 

相変わらずうちの鬼嫁エリちゃんの

傍若無人ぶりはファンタスティックに成長しており、コロナ前の東南アジアのGDP成長率を遥かに凌駕している。

 

「家庭内では圧倒的に私を優先しなさい」

 

という絶対王政が君臨し、そしてそれが彼女のポリシー。エリカの、執念。

 

仕事の帰りが遅いと、食事中に少なくとも3回はクレームが発生する。

 

「もう、遅い!!」

 

「やっぱり遅い!!」

 

「なんでそんな遅いの!!!」

 

「エリカと1日のうちに一緒にいる時間を数えて!!」

 

追いアングリー。怒りの三段論法。

 

「今日はスペインとの時差あるミーティングを...」
などという理由は受け入れられない。

 

「なんで時差があるの!!」

という地球の摂理を問われ、自転する地球または動かぬ太陽に物申す時が迫っているかもしれない。

 

 

ところで、彼女が作ったご飯は美味しい。

その美味しいご飯は大切に食べなければいけない。しかし、われわれ現代人は忙しい。

(24時間戦えるかといえばNO)

所用で急いでいるために慌てて食べ終わると、

 

 

「けっこう時間かけて作ったのに

一瞬で食べやがって!!!」

 

 

と、純粋無垢な怒りをぶつけられる。

なんというストレートな感情。

 

 

「あーーー一瞬で食べられた。」

 

 

 

そう言いながら

「ムカつく!!」とこぼす鬼嫁。

全ては帰りの遅い私のレスポンシビリティ。

 

気持ちはわかる。申し訳ない。

そもそも食べるのが早い私と

食べるのがかなり遅いエリカ。

 

席を立とうとすると

 

「イッショ(一緒)!!!!」

という咆哮とともに、

禍々しいオーラでズンッッッと体がイスに深く沈む。

 

とはいえ、その次の次の次の展開を予測し、

私はおもむろに食器を洗い始める。

 

 

基本的には、もちろんエリカを優先している。

 

 

 

「身分が違うんだから。」

 

 

 

よくそういう彼女は、

 

買い物から帰ってきて重い荷物を持った私が

玄関から先に家に入ろうとすると、

 

 

ファーストレディでしょ!!!」

 

 

と言う予想の斜め上、いや、想定の範囲外のフレーズで怒る。

 

レディーファーストの概念では事足りず、

単純にカタカナに弱いエリカの怒りは

大統領夫人のように丁重に扱いなさいという概念に驚くほど自然に昇華した。

 

 

このようにしてエリカの家庭内での自己肯定感はハンパない。

 

鬼嫁の中では

「わたしは大切に最優先されるべき存在」という公式が存在しており、

その主張には微塵の揺るぎもない。

 

先日、久々に出社し、

海外とのwebミーティングで最近はもはや使わなくなった英語を聞き、

大量の資料を作り、久々にクタクタで帰ったとき、

 

「今日はちょっと疲れたな・・」

 

と夕食の場で息を漏らすと、

 

 

「へぇ、エリカのしんどさより自分のしんどさを優先するんだ」

 

という高圧的な一言により、わたしの束の間の休息時間は吹き飛んだ。

 

一応、家庭内では愛とはなにか、対等という概念とは、

夫婦は協力すべきでは、パートナーシップなどについて議論した結果、

ムコドノはエリカを一番に優先すべきという結論に背負い投げ一本で落ち着いている。

 

愛とはシンプル。

 

うちの鬼嫁ハンパねぇ